明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。日本国国歌「君が代」は、平安時代の「読み人知らず」の和歌に由来しているとされています。この君が代に2番、3番があるのをご存じですか。
1番:君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔のむすまで
意味:あなた(天皇)の御代が、小さな石が大きな岩となり、その上に苔が生えるまで、永遠に続きますように。
2番:君が代は 千尋の底の さざれ石の 鵜(う)のいる磯と あらはるるまで
意味:あなた(天皇)の御代が、深い海の底にある小さな石が波にもまれ、鵜が住む磯として現れるまで、永遠に続きますように。
3番:君が代は 千代ともささじ 天の戸や いづる月日の 限りなければ
意味:あなた(天皇)の御代は、千年という限られた期間ではなく、天の門から出る月日と同じように、限りなく永遠に続くのです。
◆
2番は平安時代の武将「源頼政(みなもとのよりまさ)」の和歌。3番は平安時代の公家「藤原俊成(ふじわらのとしなり)」の和歌だそうです。つまり、平安時代の3人の歌人の和歌で構成された「天皇の長寿を願う祝歌」として伝えられて来たのです。これは、1番を「本歌(ほんか)」とした「本歌取り」と言う和歌の技法で、有名な古歌(本歌)の一部や主題を自作の和歌に取り入れて、新たな歌を作る技法です。この場合、「君が代は」の語句と歌の主題が同一、となっています。このうち1番だけに曲を付けて、明治13年の「天長節(天皇誕生日)」に披露され、その後長らく事実上の国歌として運用されて来ました。そして、平成11年「国旗及び国歌に関する法律」により正式な「日本国国歌」とされたのです。今では「天皇の長寿を願う歌」から、「我が国の末永い繁栄と平和を祈念する歌」へと解釈されています。(2026、元旦) |