今年の午(うま)年にちなんだ話題をひとつ。「マッシュルーム」は炒めても煮ても美味しいですよね。ピザにトッピングしたり、クリームシチューにも欠かせません。このマッシュルームの栽培は馬小屋から生まれたと言われています。古代ギリシア、ローマ時代から、ヨーロッパでは馬小屋の馬糞(ばふん)にマッシュルームが自然発生していました。厩舎(きゅうしゃ、馬小屋)の床に敷いた「麦ワラ」と馬糞が馬によって踏みつけられ混ぜられて「堆肥」となるのです。これを「馬厩肥(ばきゅうひ)」と言います。17世紀になって、フランスでこのマッシュルームの人工栽培方法が確立されました。それは、厩舎からこの馬厩肥を回収して熟成小屋に集めておくと、高温の発酵熱が生じ雑菌は死滅します。そこにマッシュルームの種菌(たねきん)を撒き、培養させるとマッシュルームが発生する、と言うものです。茨城県美浦(みほ)村の「日本中央競馬会・美浦トレーニングセンター」には、常時2,000頭余の競走馬が調教されています。ここで出来る「馬厩肥」を利用した良質なマッシュルームが、美浦村の特産品として生産されています。家畜の糞を有機肥料として使うことは珍しいことではなく、「牛糞」や「鶏糞」も農業からガーデニングまで広く使われています。(2026.2/1) |