(発表 / 2019年5月30日) |
「智子賞」は、ヤマカグループ代表加藤智子(かとうさとこ)氏より寄贈された寄付金を基に、美濃陶磁の次世代を担う若手作家育成を目的として、平成27年に設けられた賞です。この賞は、毎年、加藤智子氏を含めた選考委員会が受賞者1名を選定するものです。受賞者には賞状と賞金100万円が授与されます。受賞者は1年かけて作品を制作し公的機関に寄贈されることとなっています。 |
智子賞 / 加藤土代久(かとうとよひさ)
(土岐市下石町) |
【受賞理由】
古作品に学び、その中で創意工夫を持って新しい作品にも挑戦している。
現代に望まれ、未来を明示出き生活を豊かにする造形美を追及されており、釉薬の研究と合わせて独自の世界を確立しつつあり、中堅作家として活躍が顕著である。
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● 昭和37年(1962) 土岐市生まれ
【入選・入賞】
朝日陶芸展新人奨励賞 受賞
多治見市美術展 受賞
中日国際陶芸展 入選
朝日陶芸展 入選(以後1回)
東海伝統工芸展安藤七宝賞 受賞
岐阜県美術展優秀賞 受賞
東海伝統工芸展 入選(以後2回)
美濃陶芸展中日奨励賞 受賞(以後2回)
現代茶陶展 入選
美濃陶芸庄六賞茶盌展庄六賞 受賞 作品永年保存
一水会陶芸展 入選(以後1回)
フランス セーヴル美術館買上げ所蔵
美濃陶芸展中日陶芸賞(紅紫釉扁壷)受賞
美濃陶芸桔梗賞 受賞
美濃陶芸庄六賞茶盌展審査員特別賞 受賞
【個展等】
大阪高島屋本店・名古屋松坂屋本店・三越・各地で個展開催
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【得意な分野 】
氏は、桃山時代以来の美濃の伝統を守りながら、志野焼作品を現代感覚で表現する作家であり、荒々しい豪快な作風の立体的な志野焼作品が多く見られる。志野以外では、長年研究して独自に出した紅紫釉(こうしゆう)と名付けた赤い色合いの作品等も手掛けている。
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