(発表 / 2017年4月6日)

「卓男賞」は、故加藤幸兵衛(五代)の遺徳と功績を讃えることを目的とした事業からの寄付金をもって基金を設置し、優れた作家活動と美濃陶芸の育成に尽くした事績に対して贈られる賞です。
昭和58年に「第1回幸兵衛賞」として始まり、平成23年から「卓男賞」に名称を変更しました。

卓男賞 / 和田和文(わだかずふみ) 【受賞理由】
長年の陶芸生活の中で伝統的素養を踏まえつつ、常に独創的な発想による個性溢れる新しい息吹を表現すべく活動している。
近年は野外モニュメントや陶壁等の建築空間における焼物を手掛けるなど幅広い活動を行っている。
美濃陶芸協会に於いても。平成24年より監事及び理事に就任し、協会の振興及び発展に貢献している。

【主な陶歴】
1949 土岐市に生まれる
1969 多治見工業高等学校窯業専攻科卒業。家業「桂山窯」へ入る
1974 中日国際陶芸展初入選(以後8回入選)
1974 朝日陶芸展初入選(以後7回入選)
1976 伝統工芸東海支部展初入選(以後2回入選)
1981 日本新工芸展入選。中国景徳鎮を訪窯
1988 美濃陶芸展・中日奨励賞受賞(以後2回受賞)
1989 国際陶磁器展美濃初入選(以後1回入選)
1990 イタリア・国立ファエンツァ美術陶芸学校にて講師
1994 土岐市よりドイツ・イタリア陶芸視察
1994 岐阜県依頼の白沢大橋の陶壁を制作
2003 イタリア陶芸視察、マジョリカ陶芸作家と交流
2004 土岐市依頼の「新都市橋・陶壁」を制作

有名画廊、有名百貨店で個展多数開催。

【得意な分野 】
伝統的な釉薬技法「天目釉玄彩」「織部釉及び流布紋」を元に、独自な造形力に加えて常に高いオリジナル性を重要視した創作に心がけて作家活動を行っている。



 (発表 / 2017年5月18日)

「智子賞」は、ヤマカグループ代表加藤智子(かとうさとこ)氏より寄贈された寄付金を基に、美濃陶磁の次世代を担う若手作家育成を目的として、平成27年に設けられた賞です。この賞は、毎年、加藤智子氏を含めた選考委員会が受賞者1名を選定するものです。受賞者には賞状と賞金100万円が授与されます。受賞者は1年かけて作品を制作し公的機関に寄贈されることとなっています。

智子賞 / 安藤 工(あんどう たくみ)

【受賞理由】
陶芸活動の中で、美濃の伝統的な技法を守りながら、常に独創的な発よる個性溢れる志野等を追求し、意欲的な作品を発表している。若手作家の代表として人望も篤く、平成23年と平成25年には日展で2回の特選を受賞した。平成28年には日展審査員に就任し、今後の更なる可能性を期待してこの賞が贈られた。

【主な陶歴】
1969 多治見市生まれ 父は陶芸家・安藤日出武(岐阜県重要無形文化財保持者)
1991 第23回日展初入選 以後17回
1994 美濃陶芸展中日奨励賞 以後5回
2004 第31回美濃陶芸展 美濃陶芸大賞受賞
2005 第37回日展東海展 愛知万博賞受賞  
2009 第36回美濃陶芸展 美濃陶芸大賞受賞(2回目)
2011 第43回日展特選受賞、第42回日展東海展中日賞受賞
2012 多治見市顕彰・第30回卓男賞受賞
2013 第23回日工会展 内閣総理大臣賞受賞
2013 第45回日展 特選受賞(2回目)
2014 岐阜県伝統文化継承功績者顕彰
2016 改組新 第3回日展 審査員に就任
2017 日展会員に推挙される

個展:大阪高島屋本店・東京日本橋三越本店・名古屋松坂屋本店・岐阜高島屋・JR高島屋・札幌丸井今井・下呂水明館等

現在:(公社)日展会員、(一社)工芸美術 日工会 理事、(公社)美濃陶芸協会常任理事

【得意な分野 】
穴窯焼成による志野を追及している。




お問い合わせは、 公益社団法人美濃陶芸協会事務局 Tel.0572-25-5551 Fax.0572-25-5879 Email