優れた作家活動と美濃陶芸の育成に尽くした事績に対し顕彰する。
事業内容 故五代加藤幸兵衛氏の遺徳と功績を讃える事を目的とした基金をもとに、理事会・選考委員会で選定した受賞者に賞状と賞金30万円を授与する。
昭和58年に幸兵衛賞の名称で開始したが、七代加藤幸兵衛氏との混乱を避けるため、五代幸兵衛の長男で初代美濃陶芸協会会長の故加藤卓男にちなんで、平成23年に卓男賞と改名した。


受賞理由 1968年土岐市下石町の窯元「丸三窯」の長男として生まれる。
1988年岐阜県立多治見工業高等学校窯業科を卒業し、更に陶芸の技術と知識を深めるため京都芸術短期大学陶芸科に進学した。
1995年丸三窯を継いで製陶業に従事する一方で、故 加藤孝造氏に師事し陶芸作家としての活動を続けてきた。また、丸三窯を大雲窯に改名した。
特殊な焼成技術を要する灰釉を用いた炭化焼成の作品を手掛けていたが、最近は黄瀬戸を中心に炭化黒、織部、粉引の作品を制作し、伝統を踏まえた中に独自の技法を確立し個性的な作品を生み出している。
1996年社団法人美濃陶芸協会に入会、2013年に(公社)美濃陶芸協会理事に就任した。
2021年からは副会長に就任し、美濃陶芸協会展覧会事業の責任者として美濃陶芸の発展のために尽くしていることが評価された。
主な陶歴
〈受賞時点〉
1968年 岐阜県土岐市生まれ
1988年 岐阜県立多治見工業高等学校 窯業科卒業
1989年 京都芸術短期大学 陶芸科卒業
1991年 京都府立陶工高等技術専門校 修了
1993年 京展入選、日展入選(以後2回)
1995年 土岐市にて作陶をはじめる
1996年 美濃陶芸展中日奨励賞受賞、朝日陶芸展入選
2005年 美濃陶芸永年保存作品に選定される
2008年 人間国宝・故加藤孝造氏に師事
2012年 庄六賞茶盌展銀賞受賞
2015年 第1回美濃陶磁育成智子賞受賞
2021年 岐阜県伝統文化継承功績者顕彰を受ける

〈現在〉
全国各地にて個展開催
(公社)美濃陶芸協会 副会長
土岐市下石町に在住
発表 令和6年(2024) 5月7日







美濃陶磁の次世代を担う作家の育成を目的とし、近年の活動が顕著な作家を奨励する。
事業内容 加藤智子(かとうさとこ)氏より寄贈された寄付金を基に、理事会・選考委員会で受賞者を選定し、賞状と賞金100万円を授与する。
受賞者は一年かけて作品を制作し、公的機関に寄贈する。


受賞理由

土岐市土岐津町の窯元、祥風窯に生まれ、京都芸術短期大学で陶芸の基礎技術や 知識を学んだ。 1985年 日展に入選、2007・2013年には特選を受賞し、審査員も2回勤めている。
手びねりによる洗練された造形技術は高く評価され、美濃陶芸協会が主催する陶芸展のみならず全国各地で開催される展覧会においても多くの賞を受賞し、優れた作家活動を続けている。 2005年美濃陶芸協会に入会、2013年に理事に就任した。 2021年には副会長に就任し、次世代育成事業の責任者として、小・中学生を対象としたクリエイティブレインボープロジェクト「七色土玉作陶体験」の計画・実施と、やきもの講話も行った。
更なる作家活動の充実と、次世代育成への貢献にも期待される。

主な陶歴
〈受賞時点〉

1960年 岐阜県土岐市に生まれる
1979年 京都芸術短期大学卒業
1984年 日本現代工芸美術展入選 (以後15回)
1985年 第17回日展入選 (以後17回)
1999年 国民文化祭 実行委員会会長賞受賞
2001年 日本現代工芸美術展 本会員賞受賞   
2005年 日本現代工芸美術展 蓮田修吾郎賞受賞   
2007年 第39回日展 特選受賞   
2008年 美濃陶芸協会 桔梗賞受賞   
2010年 第41回日展 中日賞受賞
2012年 美濃陶芸協会 卓男賞受賞
2013年 美濃陶芸協会展 美濃陶芸大賞受賞
2013年 第45回日展 特選受賞   
2024年 日本現代工芸美術展 内閣総理大臣賞受賞、
〈現在〉
(公社)日展 会員(審査員=今年度含め3回)
(一社)日本現代工芸美術家協会 理事
(公社)美濃陶芸協会 副会長
土岐市土岐津町に在住、64歳

発表 令和6年(2024)12月16日



お問い合わせは、 公益社団法人美濃陶芸協会事務局 Tel.0572-25-5551 Fax.0572-25-5879 Email