安藤 工 会長
 
公益社団法人美濃陶芸協会とは、岐阜県美濃地方を基盤にして活動する、安藤 工(たくみ)会長以下50名(2024.3/31現在)の陶芸作家集団です。
昭和38年の設立以来、美濃陶芸と地場産業である陶業の発展振興をめざして活動を続けています。その主な活動は、展覧会や講演会など陶芸イベントの主催、作品研究会の実施など多岐に亘ります。
現在、美濃陶芸協会は公益社団法人化して、多治見市虎渓山町の「とうしん学びの丘"エール"」内に事務局を設け、協会運営の拠点としています。
 
 
 

名称 公益社団法人美濃陶芸協会
設立 昭和38年(1963)1月27日
代表者 安藤 工(会長)
会員数 50名(2024年3月31日現在)
所在地 〒507-0014岐阜県多治見市虎渓山町4-13-1 (とうしん学びの丘"エール"内) 
定休日 土曜日・日曜日・月曜日
Tel / Fax Tel.0572-25-5551 Fax.0572-25-5879
Web https://www.mino-tougeikyoukai.org  
Mobile https://www.mino-tougeikyoukai.org/mobile/
Email info@mino-tougeikyoukai.org
 
公益社団法人美濃陶芸協会 歴代会長
第1代会長 加藤卓男(故人・人間国宝) 昭和38年(1963) ~ 平成3年(1991)
第2代会長 加藤孝造(故人・人間国宝) 平成3年(1991) ~ 平成9年(1997)
第3代会長 七代加藤幸兵衛 平成9年(1997) ~ 平成23年(2011)
第4代会長 林 恭助 平成23年(2011) ~令和3年(2021)
第5代会長 安藤 工 令和3年(2021) 〜


 
     
黒織部茶盌(桃山時代)
1. 美濃のやきもの
岐阜県東濃地方一円では、平安時代の須恵器に始まって以来、約1,000年間その窯の炎を絶やすことなく、やきものの歴史を刻んでまいりました。桃山時代の茶の湯文化隆盛に伴い、古田織部らの先導者たちによって、黄瀬戸、織部、志野、瀬戸黒など新しいやきものが次々と創造された輝かしい時代は、美濃陶芸の誇りです。その土壌を元に東濃地方は日本最大の陶産地として発展してまいりました。そして、戦後復興が進む中、陶芸を志す人々も徐々に増え、個々に作家活動をしつつも互助親睦組織設立の機運が高まってまいりました。
 
鼠志野陶片(桃山時代)

昭和38年4月3日の記事
2. 美濃陶芸協会誕生
昭和38年(1963)1月27日、旧多治見市民センター(現多治見産業文化センター)にて設立総会が開かれ、ここに美濃陶芸協会が産声を上げました。初代会長に加藤卓男、副会長には荒川武夫、大橋桃之輔が選ばれ、顧問に荒川豊蔵、五代加藤幸兵衛が就任。会員には多治見市内で活動する陶芸作家28名が参加して、お互いの研鑽を図る親睦団体として発足しました。 そして第1回美濃陶芸協会展を4月に旧多治見市民センターで開催し、記念すべき第一歩を踏み出しました。
 
美濃陶芸協会展

社団法人設立祝賀会
3. 社団法人の設立
昭和61年(1986)、親睦団体からの脱皮を目指し、美濃陶芸協会の法人化が提案され、検討が始まりました。平成3年(1991)、第2代会長に加藤孝造、加藤卓男会長は名誉会長となり、これを機に法人化準備委員会が設置されて、法人化が本格化しました。そして、岐阜県に働きかけ、多くの賛同者を募り会員を増やすなどして、平成5年(1993)4月法人化が実現の運びとなりました。また、新たに多治見市役所内に協会事務局を設置し、職員が常勤することとなりました。そして、平成9年(1997)、七代加藤幸兵衛が第3代会長に就任し、加藤孝造会長は名誉会長、加藤卓男名誉会長は名誉顧問になりました。そして、多治見市本町に会員作品発表の場として、「美濃陶芸協会ギャラリー」を開廊いたしました。
 
韓国研修旅行

美濃陶芸展
4. 新時代の美濃陶芸協会

平成22年(2010)、加藤孝造名誉顧問が瀬戸黒技法で人間国宝に認定。
平成23年(2011)、14年間会長職にあった七代加藤幸兵衛が退任し、名誉会長となりました。そして第4代会長には林恭助が就任しました。長らく親しまれて来た「美濃陶芸協会ギャラリー」を一旦閉鎖。平成24年3月、多治見市東町の「多治見市美濃焼ミュージアム」内に事務局を移し、新世代の会長、副会長による指導のもと、陶芸界・陶磁器産業を取り巻く厳しい環境等に対応して行くための新たな体制を整えました。

 
美濃焼ミュージアム

50周年記念式典
5. 公益社団法人化と設立50周年

かねてより準備を進めてきた公益社団法人化について平成24年12月10日に認定が下り、「公益社団法人美濃陶芸協会」が誕生いたしました。それに伴い、従来から開催している「美濃陶芸展」および「庄六賞茶盌展」は会員以外にも門戸を開き、今年度より公募展といたしました。さらに、平成25年1月25日には、「協会設立50周年記念式典」を地元各界のご来賓を招き盛大に挙行し、50年の誇りと新たなる門出の決意を会員の心に刻みました。

 
公募 庄六賞茶陶展

美濃陶芸協会ギャラリー
6. 2つのギャラリー運営

「美濃陶芸展」と庄六賞改め「美濃茶盌展」を毎年交互に開催。多治見市虎渓山町の「とうしん学びの丘"エール"」内に事務局を移転。令和3年、第5代会長に安藤工が就任。そして、多治見市本町に「美濃陶芸協会ギャラリー」を復活。また、名古屋市東区のテレピアとなりに、東海テレビと共同運営の「ギャラリー碗 [one]」を開廊いたしました。この多治見と名古屋の2つのギャラリーにより、会員の作品発表と美濃陶芸の魅力を知らしめる恰好の場が得られ、会員の創作意欲向上に寄与しています。

 
ギャラリー碗 [one]

60周年記念式典
7. 創立60周年を迎えて

令和5年(2023)、公益社団法人美濃陶芸協会は創立60周年を迎え、10月10日に記念式典が挙行されました。記念事業のメインとして、創立60周年記念美濃陶芸展」がとうしん美濃陶芸美術館で開催されました。この展覧会では現役会員のみならず、協会の歴史を築いてこられた諸先輩会員の作品も特別展示させていただきました。これらの作品を目の当たりにすることにより、会員一同60年の歴史の重みと誇りを噛みしめ、美濃陶芸文化を支える立場の責務を改めて心に留めました。

 
60周年記念美濃陶芸展



お問い合わせは、 公益社団法人美濃陶芸協会事務局 Tel.0572-25-5551 Fax.0572-25-5879 Email