毎年10月3日は「登山の日」だそうです。「日本山岳会」が「と(10)ざん(3)」の語呂合わせにちなんで記念日を制定しております。さて、日本を代表するショッピングストリートといえば、やはり東京・中央区の「銀座」でしょう。日本と世界の有名ブランドが自社ビルを連ねる、日本の超一等地ですよね。ご存じのとおり、元々は江戸時代に主に「銀貨」の鋳造を行った「銀座役所」に由来します。従って、東京以外にも「銀座」という施設はあったわけです。しかし、今ではこの名称だけが一人歩きして、中央区の「銀座」にあやかろうと、全国各地の商業地や繁華街に300を超える「〇〇銀座」があるそうです。何と台湾や香港にまであるということですから、そのブランド力は恐るべしですね。この「銀座」ですが、「北アルプス(飛驒山脈、岐阜県・長野県)」の山中にもあるんですよ。登山道の縦走路として、中房温泉を起点として「燕岳(つばくろだけ)→大天井岳(おてんしょうだけ)→槍ヶ岳(やりがたけ)」を結ぶメインルートを「表銀座」。やや遠回りですが、高瀬ダム横の登り口を起点とした「烏帽子岳(えぼしだけ)→野口五郎岳(のぐちごろうだけ)→鷲羽岳(わしばだけ)→双六岳(すごろくだけ)→槍ヶ岳」へ至る縦走路を「裏銀座」と呼んでいます。登山を趣味とする人々が、人気の「槍ヶ岳」へ行く「表・裏」2本の縦走路として週末にはとてもにぎわったのが、あたかも「銀座通り」の様相だったので、このように呼んだのです。「銀座」と言っても、この3,000m級の登山道に「カルティエ」や「グッチ」の支店があるわけではありませんので、お間違えのないように!?(2025.10/1) |