新年になって、一年の健康と幸せを祈願するために「初詣」に行かれた方も多いことでしょう。神社参拝の際に行う「柏手(かしわで)」という行為は、どのような意味合いがあるのでしょうか? 柏手は、両の手の平を打ち合わせて「パンパン」と音を発します。この音に意味があり、音によってその場の「邪気(じゃき)」を祓(はら)い、清浄な空間に整えて「神」を招来しやすくします。その上で神に感謝や敬意を表します。では、この「邪気」とは一体何なのでしょう? 邪気とは、文字通り「邪(よこしま)」な心を生む「負のエネルギー」です。「邪気」は、自分の中から作られることもあれば、場所や人からもらってしまうこともあります。誰かを羨(うらや)む・誰かを恨(ねた)む・人の不幸を願う・自分を追い詰めるなど、マイナス思考に陥ると「邪気」は忍び寄ってきます。邪気がたまってしまうと、心や体に不調を感じたり、不運な出来事に遭遇してしまうことがあると言われて来ました。「風邪(かぜ)」もその一つで、体内に侵入する「風の邪気」のことです。寒さや疲労などで体調不良に陥ると、外部から「風」のように素早く「邪気」が侵入して、発熱や咳、喉の炎症を引き起こし「風邪(かぜ)を引く」と考えられていました。このような「邪気」を祓(はら)うため、神社の「手水舎(てみずや)」で手や口を清めたり、玄関や店先に「盛り塩」や「お札(ふだ)」を貼って「邪気」の侵入を防いで来たのです。一方、悪意やよこしまな心が無く、素直で純粋な心の人は「邪気」が無いので、「無邪気(むじゃき)」と言われます。今年は「無邪気」な一年を過ごしたいですね。(2026.1/15) |